かなしい気持ちに気づけないことが、かなしい

喜怒哀楽、感情に善い悪いの区別はない。
どんな感情もその人にとって必要なんだ。

 と、昔なにかの本でそう読んだ。

そのときは、へぇ〜と流してて。
けれど、今になって、その言葉が自分の内側で
リアリティを持って感じられてくるんだから不思議だ。

だから、そのときは分からなくても、
とりあえず、ポケットにつっこんでおくのも悪くない。

 

しばらくして浮かんできたメッセージ

かなしい気持ちに気づけないことが、かなしい。

自分のなかにポンと浮かんできたこのメッセージ。
この前自分の考えと気持ちを文章にしたためてみた。
それから数日経って、浮かんできたのだ。

いまだに自分の答えが見つかっていないから、かなしい。

うん、それは確かにかなしいのだけれど、だけれど、、、
なにかがしっくりこない。
書いたときはそう言語化したのだけれど、
今振り返るとなにかが、ちょっと足りない。

このむずがゆさを無視するでなく、ごまかすでなく、
しばらく「共に」過ごしてみる。
そうしたらさっきのメッセージが浮かんできた。

かなしい気持ちに気づけないことが、かなしい。

 

「かなしい」ことに気づきたくない!

ふたつのかなしみが自分のなかにはあったことを知る。
・いまだに自分の答えが見つかっていないから、かなしい。
・そのかなしい気持ちに気づけなくて、かなしい。

あらら、そうだったのか。

うれしいことや楽しいこと、
あるいは怒りっていう感情はすぐにキャッチアップできる。
なのに、こんなにもかなしいという感情をスルーしているぞと。

ああ、かなしいことに気づきたくなかったんだろうな。
そう思った。

だって、気づいたら、
つらくなる、暗くなる、
自分が弱っちいヤツだと思えてしまうから。

だから、僕の場合、否認と怒りで覆い隠してしまうんだ。
そんなはずないぞと、否認する。
僕は弱くないもんと強がって、怒りをあらわにする。

そうすればそうするほど、
自分の気持ちに気づけなくて、
もっともっとしんどくなるっていうのにね。

 

けれど、自分にとって必要なのかもしれない

かなしい。
そう素直に受け止められたのは、
もういつだったのかすら思い出せない。
それほどに拒んでいたのかな。

だから、ようやっと気づけた今も、
このかなしみをどう感じたらいいものか、まだよく分からないでいる。

喜怒哀楽、感情に善い悪いの区別はない。
どんな感情もその人にとって必要なんだ。

、、、むむむ。
よく分からないヤツだけれど、
こいつは、自分に必要なのかもしれない。

だから、もう少しこのままで。
そう。とりあえず、ポケットにつっこんでおくのも悪くない。